SDGsへの取り組み


KIMOTOの企業理念
SDGsは、国連サミットで採択された国際開発目標で、2030年までに地球が抱える問題を解決するための世界共通の目標として掲げているものです。KIMOTOが創業から「ヒトを大切にする」という精神でやってきた、家族的な経営、男女平等、学歴不要などヒトを中心とした考えは、いまのSDGs に自然と繋がります。企業理念が非常に関わりが深く、改めてゼロからスタートするものではありませんでしたが、株主総会で株主の方からSDGsについて質問を頂戴したこともあり、KIMOTOが今まで取り組んできたことをまとめ上げ、改めて何をしなくてはいけないのか、仕組みや体制を整理していく必要があると考えました。
KIMOTOが考えるSDGsは「モノ」「コト」「ココロ」が基本
世の中や会社が10年ほど前から変化し、物をつくり、売ることだけではなく、カタチとなった「モノ」を、手にする人を思いやりながらつくる「コト」を行い、そのストーリーを感じてもらえる「ココロ」が重要だと考えます。製品に関わることで言いますと、開梱のしやすさ、製品名の記載の仕方、ラベルの貼り方など、受け取る人のことを考えて行動し、その結果、またKIMOTO製品を使いたいと感じてもらえることです。
「モノ」を売ると同時に「コト」を売る、コトだけではなく、「ココロ」を込めて商売をする、それこそが、社会の役に立ちSDGsを成功させる側面なのだと思います。コミュニケーションをデザインし、「ヒト」と「ヒト」が頻繁に繋がり合えば色々な事が楽しくなっていくのではないでしょうか?楽しさや夢がない会社にはSDGsを進める推進力はありません。従業員の方にはSDGsの理解を深めてもらい、情熱を持って世の中の役に立つKIMOTOを意識して行動することが、本当の意味でSDGsを推進している会社に繋がると思います。
SDGsと100年継続企業
ひとりでも多くの方にKIMOTOファンになっていただくために、KIMOTOファームで行っているお米作りやダリアの栽培、ワークフロー改革などSDGsにつながっているKIMOTOの取り組みをはっきりと表明し、共感していただける方にKIMOTOファンになっていただくというのが、新たな目標ではないかと思います。SDGsと矛盾があったら100年継続できる企業にはなりません。100年継続の暁にはSDGsに沿った経営をしているはずです。
KIMOTOが取り組むSDGs ー KIMOTOのSDGs は 創業社長から始まっていた!ー

KIMOTO は「ヒトを大切にする」の精神から、様々な取り組みを行ってきました。創立30 周年を記念して、1989年に西ドイツ(当時)から元プロサッカー選手を招き「サッカーコミュニケーション」を開催しています。これは、日本のサッカー少年達の指導を通じて、日独親善と地域交流の目的と、少年達に海外への夢を抱くきっかけになればという創業社長の想いが込められた催しでした。
創業社長の想いは現在に受け継がれ、100 年継続企業を目指し2009 年からワークフロー改革に取り組んできました。ムダをなくし、効率良く働くために社有車の廃止、コアタイムを持たないフレックスな働き方、在宅勤務、仕事のシェアなど多くの改革にチャレンジしてきました。また、地域の皆さまと共に繁栄していくことがKIMOTO の創業当初からの考えであり、農地をお借りしての稲作、自然薯、ダリア栽培などを行ってきました。継続的に行っているさまざまなことはすべてSDGs に繋がっています。
KIMOTO はこれからも技術開発型企業として「社会のお役に立てる製品づくり」を目指し、そしてSDGs と共に歩んでいきます。

KIMOTOは今年で創業74 年。
企業理念のもと、100年企業という山のてっぺんを目指し、さまざまな取り組みをしてきました。
山頂を目指すKIMOTOが、歩んできた歴史と取り組みをキーワードとともに見てみましょう!
↓ 画像をクリックすると拡大表示できます(別ウィンドウで開きます)。
環境


環境に配慮した塗工方式
製品ごとに最適な製造工程と開発を改めて見直すため、2018年からN.Bar(エヌドットバー)プロジェクトが始動しました。
現在、従来の製造工程から環境に配慮した塗工方式への転換を進めています。塗工液の使用量や廃液削減などに考慮しながら作業効率向上と高品質な製品作りを目指します。

コンパクトコーター アポロ
2012年、さいたま技術開発センターに試作用コーターとして誕生しました。
少量多品種の製造も可能なコンパクトコーターとして2017年から運用開始。さらに2018年に改良工事を行い高品質な製品が製造可能になりました。
2020年には、運用を開始した2017年と比べ生産量が10倍になりました。 歩留まり、廃棄率を考慮した”ムダのない製造”が増え、環境負荷低減に繋げています。
コンパクトコーターアポロについてはこちら
ワークフロー改革


社有車廃止
2011年、営業車(社有車も含む)120台をすべて廃止しました。車を必要とする移動の場合は、レンタカーやカーシェアを利用しています。車を運転するリスクが減り、車両維持やガソリンを含むコストは、約2/3の削減となりました。
フリーシート
個人の固定席を無くし、フリーアドレスで、働く場所を固定しない勤務が可能。自社開発の「在席管理システム」で今日座る自分のシートを決めれば、システム内で誰がどこにいるか一目瞭然です。

在宅勤務
いつでも誰でも利用可能で、理由、期間、回数、場所などに制限なく勤務できます。
スーパーフレックス
コアタイムなく、1ヶ月の総労働時間を満たす働き方。それぞれが自ら考え、自らのライフワークスタイルの実現が可能になっています。
デスクトップ仮想化
仮想環境に自分のPCがあるイメージ。どこにいても、どんなデバイスでもインターネット環境があれば、いつもの業務が可能です。

オフィス閉鎖
2020年8月に名古屋・大阪サテライトオフィス、9月に札幌・福岡サテライトオフィス、12月には新宿メインオフィスを閉鎖しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により、KIMOTOは2020年3月より原則としてオフィスに勤務する従業員は在宅勤務としました。
現在もリモートワークが可能な対象者の80%が在宅で勤務をし、働く場所にこだわることのない新しい働き方を進めています。
新しい時代に合わせた働き方
2021年KIMOTOは、社長以下本部・グループとした縦割りで管理する従来の”イベント型組織”から、世の中の変化に強く、柔軟に対応できるフラットな組織の”自律分散型組織”に変わりました。51%が所属部署の業務、残りの49%は様々な仕事を兼務するなど枠を超えた働き方となっています。
2009年から進めてきたワークフロー改革では、多機能化を目指したミッションチェンジや兼務などを実施してきました。従業員一人一人が積み重ねてきた様々な経験は、自律分散型組織のベースとして繋がっています。

KIMOTOLINE
500ページ以上あった会社規程を、シンプルな文章と図解を用いてA4サイズで5ページのルールに変更。従業員目線のわかりやすいルールとなりました。
KIMOTOワークフロー改革についてはこちら
(2009年から始まったワークフロー改革のコラムvo.1〜vo.19)

ナゴヤドーム運動会
2012年、創立60周年を記念し西日本の従業員を中心にナゴヤ
地域貢献

KIMOTOファーム
木本会長が三重県庁といなべ市を訪問した際、三重県の過疎化の現状を知り、人口減少に少しでも歯止めがかかり地域貢献に繋がればとの想いから、約2年の勉強・構想を経て2011年にKIMOTOファームプロジェクトを立ち上げました。
お米、自然薯、ダリア栽培に加え、2019年からは酒米の栽培も開始。翌年には日本酒「会」と「一」が完成し、2021年より販売を開始しました。
また、2022年夏には第三弾の日本酒「ここち」が誕生します。
いずれも、地域との繋がりを大切に想うKIMOTOにしか出来ないお酒です。
KIMOTOファーム公式Facebookはこちら

美味しさにこだわったお米作り
毎年いろいろなことに取り組んで美味しいお米づくりを追求。
衛星写真から稲作に必要なデータを抽出・分析、翌年に反映し、美味しいお米作りに役立てています。
実りの百年米販売サイトについてはこちら

日本酒
2020年4月、地元の酒蔵さん協力のもと日本酒ブランドを立ち上げ、KIMOTO初となる日本酒が完成しました。KIMOTOファームで栽培したお米を使用し、お米作りを通して地域の皆さんとの想いが一つになったと感じることのできるお酒です。
三重県いなべで出会い、そして一つになった想いを宝物とした、私たちにしか造れない物語のお酒です。
皆さんに喜んでいただけるよう、美味しいお酒を造ってまいります。

KIMOTOハウス
地域貢献の一環で、平屋の古民家をお借りし、従業員の宿泊施設として活用しています。水回りの一部は改修しましたが、大家さんの思い出の詰まったご自宅をそのまま利用させていただいています。ビールは飲み放題、アイスクリームは食べ放題です!

KIMOTOダリア園
ダリア栽培をされている方に、ほとんど獣害にあわないというお話を伺ったことがきっかけで、2017年より試験栽培をスタートしました。翌年には、いなべ市役所や阿下喜駅にダリアを飾らせていただくことができ、2019年には工場の隣にKIMOTOダリア園をオープンしました。
2021年は60種類2,600球に栽培規模を拡大しました。
ケーブルテレビの取材を受けたり、県外からのお客様にもお越しいただけるようになったりと、多くの方々に楽しんでいただいております。

KIMOTO杯
自ら考え、行動する自立心や人を思いやる心を磨き、夢に向かって将来を切り開く力を養ってほしいとの思いから少年野球大会「KIMOTO杯」を2006年から毎年開催。
15年間で参加チームは195チーム、延べ参加人数は3636名。KIMOTO三重工場敷地内にある球場では毎年決勝戦が行われています。
KIMOTO杯熱戦の様子はこちら

日米少年野球大会
2014年、第 10 回 KIMOTO 杯の開催を記念して、当社北米工場があるジョージア州シダータウン市に、いなべ市の子どもたち“All Inabe”を招待し、アメリカの少年野球チームとの日米親善試合を行いました。
本場アメリカで野球をするという夢の実現と、野球を通じて言語・文化・距離を超えた国際交流が行われた大会となりました。
週休3日に向けて
KIMOTOの週休3日に向けた取り組みは、単に定型業務を自動


株主総会早期化
毎年、6月に開催していた株主総会を1ヶ月短縮し5月に開催しました。
早期開催に向けては社内の決算処理の効率化、監査法人、税理士法人の皆さまとの連携、新たな仕組みづくりが必要でしたが、私たちが12年がかりで多角的にワークフロー改革を行ってきたことで、早期開催が可能になりました。
今後もイノベーションを継続させ、変化の激しい世の中に柔軟にできる体制をより突き進めていきます。
RPAやAI-OCRの活用
RPAやAI-OCRを活用して業務効率化に取り組んでいます。
当初は、人事や財務経理など管理部門での事務処理がメインでしたが、2020年には全社的に自動化への取り組みが広がりました。
様々な部門でデータ作成・集計、チェックなどを自動化したことで業務の平準化、時間制約からの解放など「持続可能」な働き方へ向けて大きく改善されています。