光拡散とは？

光拡散とは、入ってきた光を散乱(拡散)させる機能です。家庭で使われる照明やエレベーターの照明など、乳白色や凸凹の形状をしたカバーが掛かっていることが多くあります。これらのカバーは、LEDの光を散乱させて明るくしたり、LEDそのものを見えなくしたりする効果があります。

時代劇などで目にする行灯(あんどん)に和紙を貼っているのを見かけますが、これも光を散乱させて広い範囲を照らす効果があります。

どこに使われているか？

より明るく、よりムラなく光を拡散させる機能を持たせたフィルムが光拡散フィルムです。照明や液晶ディスプレイ（主にバックライト）用にスマートフォンやカーナビなど、さまざまな用途に使われています。

左図のように、フィルムがない状態では光源が特定の方向に集中してしまいますが、光拡散フィルムを通すことで、光をもっと「明るく」したり「均一」にしたりすることができます。

光拡散フィルムのメリット

光拡散フィルムを使用するメリットとして、①省電力、②デザイン性、③防眩性（ぼうげん）、④薄型化があげられます。

①省電力：光源を選ばず、光を効率よく使用でき、電力を大きく削減できる。

②デザイン性：曲げたり、印刷したり、フィルムの特性を活かせる。

③防眩性（ぼうげん）：ギラつき感を抑え、眩しさを軽減する。

④薄型化：薄くてスマートなデザインの設計が可能に。

照明⽤では薄くて軽量なデザインができるようになったり、液晶ディスプレイ⽤ではディスプレイの映り込み抑制や薄型化を実現します。

ライトアップ™は、液晶ディスプレイのバックライトに使われる光拡散フィルムです。液晶ディスプレイのバックライトは導光板にパターンをつけてパターン部分のみ光らせますが、ライトアップ™を使用することで、液晶ディスプレイのバックライトにあるパターンの光が拡散され目立たなくなり、光の角度がコントロールされ画面をより明るくすることができます。

樹脂、粒子、塗工方法などさまざまなKIMOTOの技術により、光の拡散や角度のコントロールをライトアップが実現しています。

 

ライトアップ™については こちら