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KIMOTOの表面加工技術③ 成形用拡散フィルム PCL52大解剖!
KIMOTOの光拡散フィルムに自由に成形できる新タイプが加わりました。
KIMOTO独自の技術開発から作り出された光制御フィルムは、より明るく、より均一に光を制御する機能を実現し、多彩なラインナップは様々な用途で幅広く多くのお客様にご利用いただいています。光の反射を低減させ、光取り出し効率を高めるフィルムOptSaver™(オプトセーバー™)シリーズに、自由な成形が可能な拡散フィルム「PCL52」が加わりました。
「PCL52」は、フィルム基材 "ポリカーボネート" と光の広がり方を表す値が"52度" となっていることから名付けられました。是非覚えて下さいね!
写真上:塗布面に印刷せず、拡散層を外側で成形。
やわらかい光のイメージが演出できます。
写真中:未塗布面に格子印刷をし、拡散層を内側で成形。
印刷加工もできます。
写真下:塗布面に印刷せず、拡散層を内側で成形。
光沢感のあるイメージになります。

ポリカーボネート(Polycarbonate)

「PCL52」は、厚み250µmのポリカーボネートを基材フィルムとして用いています。KIMOTOフィルム製品の中では唯一の使用になります。
ポリカーボネートとは、ポリカーボネート樹脂が原材料のプラスチック素材です。耐寒・耐熱性があり、幅広い温度下で使用できるため電気製品などに主に使用されています。また、延伸していないので光学異方性(縦方向と横方向で偏光度が異なること)がありません。
ガラスのような透明性と壊れにくい耐衝撃性に優れ、劣化も少ないのが特徴です。
私たちの身近な生活の中で、さまざまな分野に多く使われている素材です。
OptSaver™ PCL52製品ページはこちらから
成形性(Formability)

左の写真は、「PCL52」フィルムの成形性のテスト結果です。
「PCL52」フィルムを160℃の熱を加えて伸長試験を行いました。伸長前50mmに対して、伸長後115mm(約2倍)でも加工前と同等の光拡散性を実現しています。
「PCL52」は、光拡散性能を保ちながら加工しやすく優れた成形性により、今までにない自由なデザイン照明の設計が可能になります。
OptSaver™ PCL52製品ページはこちらから
拡散性(Diffusive)
光源は中心の正面位置が最も強く、横に行くほど明るさは弱くなります。 値が小さい(角度が狭い)と光がより明るく、値が大きいと(角度が広い)拡散性が高いと言えます。
簡単に言うと、光の広がり方の指標となる値ですね。OptSaver™シリーズは、さまざまなラインナップをご用意していますが、「PCL52」は、成形後でもライティング角度が52度の広範囲で保たれます。
