2024年3月期 決算説明会 ご質問への回答

title_2023_03_01.png

2024年5月17日(金)に開催した2024年3月期決算説明会に関して、皆様からいただいたご質問・ご意見に回答させていただきます。

貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございます。
今後の参考とさせていただきますので、これからも変わらぬ応援をいただけますようお願い申し上げます。

事業についてのご質問

Q-1. AI半導体パッケージ工程部材について製品の説明と見通しを教えてください。

A-1. AI半導体のパッケージ工程部材とは製造時に使われる当社のサンドブラストフィルムを使用したものとなります。数量的な見通しにつきましては具体的に開示はできませんが、ここ一年から数年先含め非常に大きな需要としてお客様を捉えております。また全世界での横展開も併せて考えております。

 

Q-2. 上期下期の各アプリケーション(PC・タブレット、スマホ、車載、電子部品)の見通しを教えてください。

A-2. スマートフォン関連の売上は上期の方が少なめ下期の方が少し上回る傾向があります。理由としましては、前半はお客様にて試作、トライアルなどを実施し量産に向けて後半にスタートするという流れが多いためです。車載につきましては少し時間はかかりますが、後半に増えると考えております。またタブレット等に関しましては、現在スペック採用に向けて活動しておりますので下期後半に増えると考えております。

 

Q-3. 車載向け製品における競合との競争状況について説明してください。


A-3. 車載製品に関しまして、競合に取られているというような認識はございません。今は多数のtier 1メーカー様(完成車メーカーに直接部品を供給するメーカー)への紹介も含め、ワールドワイドで着実に進めております。まずはそちらの製品採用を最優先に進めております。

 

Q-4.  米国事業について赤字の要因を教えてください。

A-4. 2024年3月期決算において米国のKIMOTO TECH, INC.(以下KTI)がマイナスの結果となり、御心配をお掛けし申し訳ございません。米国の赤字につきましては、昨年度大型案件を失注してマイナスになっておりますが、今期は赤字ではなく終われるような見通しも立っておりますので、進捗を見守っていただけたらと思います。

 

Q-5. 米国事業について継続する意義、撤退基準はありますか。

A-5.  最新の技術開発案件はアメリカの企業からの発信が非常に多くあります。米国でもの作りをして販売することは今後の当社の成長のために非常に重要であると考えております。また、最近はスマートフォンから脱却し、車載関係を中心に活動を強化しておりますが、その先には医療をはじめ他の分野へ展開していく必要があると考えております。今後の成長のためにもグループの重要な拠点と考えております。

 

Q-6. 米国事業について業績改善に向けた具体的な組織的取り組みを教えてください。

A-6. KTIは特定ユーザー様からのカスタム製品が多く、世の中の景気に左右されやすい傾向にあります。そのような状況を改善すべく、ここ数年自動車業界を主として新規開拓を徹底的に実施してまいりました。その結果、新規案件の話も増えてきております。更にワールドワイドでの活動の体制を強化することで業績回復に向け組織的に取り組んでおります。

 

Q-7. デジタルツイン事業の大黒字化に向けた数値目標と戦略について教えてください。

A-7. 大黒字に向けてステップがあると考えております。現在は3年後に営業利益4億円を目指して進んでおります。内容といたしましては、3Dデータの作成を中心として中国の瀋陽木本実業有限公司でアプリケーションの開発などを進めまして、営業利益4億円の大黒字ステップ1を達成していきたいと考えております。販売先といたしましては、日本国内だけでなく海外展開を行い事業を拡げていきたいと考えおります。

経営についてのご質問

Q-8.  資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について、開示時期はいつ頃か教えてください。

A-8. 開示時期につきましては現在指標の分析を始めたばかりのため、開示時期が明確になりましたら速やかに開示いたします。

 

Q-9.  資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について、株価に対する認識を教えてください。

A-9. 現状、株価につきましては低い状況であることは認識しております。課題としましては、一昨年度非常に苦戦し大赤字だったところを昨年度は利益が回復したにもかかわらず、株価が連動していかないことが挙げられます。こちらについては前々期の売上が下方修正したなど予算通り達成できていないことなどから市場からの信頼がまだ得られていない状況と考えております。

 

Q-10. 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について、資本効率への対応策を教えてください。

A-10. 資本効率に対しましては、東証からの要請は理解していたものの昨年度は業績回復に注力したため、何ができるのか考えるべく過去データの分析を始めたばかりとなります。これから取締役会で議論を重ね検討を進めてまいります。引き続き真摯に対応してまいりたいと考えております。

 

Q-11.  自己株式15.7%を保有しているが消却しない理由を説明してください。

A-11. 自己株式15%保有につきましては今後どのようにしていくか、現時点では取締役会での議論が重ねられておりません。議論を重ねた上でご報告させていただきたく存じます。

 

Q-12.  自己株式の取得を行わなかった理由を教えてください。

A-12. 自己株式の件につきましてはインサイダー情報に関わりますので回答申し上げられませんが、資本コストと株価を意識した経営の実現に向けた対応について検討していく中で自己株式の件につきましても同時に議論を行ってまいりますので改めてご報告させていただきたく存じます。

 

Q-13. ネットキャッシュが約130億円について、資金用途としてM&Aの可能性などはありますか。

A-13. M&Aは当社の考えとしてございません。ですが、技術提携につきましては積極的に行っており、他社様と技術協力のもと、ビジネスを広げてまいりたいと考えております。

 

Q-14. 現預金の運用について、具体的方針と組織的取り組みをお教えください。 前期決算書によりますと、現金及び預金131億円に対して、受取利息1千万円(利回り0.07%)と低利回りで運用されており、資本を効率的に活用されていないのではと感じました。

A-14. 第5次中期経営計画にてご報告しております通り、新規事業や環境対策を目的として設備投資を行ってまいります。ご指摘を真摯に受け止め、設備投資以外の活用については取締役会で議論してまいります。

 

Q-15. 第5次中期経営計画で掲げられた最終目標が、売上高・営業利益ともに大幅に乖離している中で、資本効率化のための唯一の施策と説明されてきた45億円の設備投資計画について、過去2か年で10億円実施されていますが、今後1年の見込みを教えて下さい。

A-15. 中期経営計画において設備投資の金額をご報告しておりましたが、COVID-19の影響が大きかったことから実施の時期が遅れております。引き続き新規ビジネス、環境対策、ワークフロー改革に対して設備投資を行っていく予定です。

 

Q-16.  IR活動について個人投資家向けの説明会など実施は考えていますか。

A-16. アドバイスをいただきましてありがとうございます。決算説明会はもともとアナリスト様向けに始めていたものを、この数年ファンになっていただける方を増やすという目的でお取引様や共栄会の皆様へのご案内を始め、昨年からは株主様にご参加いただくという形で徐々に広げてまいりました。いただきましたアドバイスを基に、次回の決算説明会を検討してまいりたいと思います。

 

Q-17. 会社規模・売上・社員数から見て役員の数が多いのではないでしょうか。今後、削減する予定はありますか。

A-17. 5月30日開催の定時株主総会の議案である取締役候補者につきましては、昨年の10名から8名となっていますことをご報告いたします。また、この8名につきましては、当社の100年継続に向け必要な経験、スキルを有しておりますため、引き続き当社の経営に携わらせていただきたく存じます。

2024年3月期決算説明会 動画(別ウインドウで開きます)

お問い合わせ先

株式会社きもと IPプロジェクト

  TEL 050-3154-9000【2番 IR】/FAX 03-5480-8117

お問い合せフォームはこちらから(別ウィンドウで開きます)

TOP