第5次中期経営計画

第5次中期経営経営計画を策定いたしました
株式会社きもとは、2023年3月期から2025年3月期までの3ヵ年の新しい経営計画として、「第5次中期経営計画」を策定しました。当社を取り巻く経営環境を踏まえ、持続的に成長する企業を目指してまいります。
基本理念
株式会社きもとは、技術開発型の企業としてグローバルに発展することにより、顧客・株主及び 従業員の満足を得ることに努め、地域の発展と繁栄に寄与し、地球環境をまもり、未来に向けて社会とともに前進します。
長期ビジョン
フィルム中心の物質的製造とデジタルツイン中心の非物質的製造との融合
地球環境と技術にこだわる世界に胸を張れる総合製造サービス業へ
グローバル企業として継続的かつ収益性の高い企業を目指すとともに「人と未来を守る環境フレンドリーな企業へ」をスローガンとして掲げ、フィルム中心の物質的製造とデジタルツイン中心の非物質的製造の融合により、地球環境と技術にこだわる世界に胸を張れる総合製造サービス業を目指してまいります。キーワードは「IoTからIoE(Internet of Everything)へ」とし、すべてのモノがインターネットとつながる時代に、培ってきたノウハウで世の中に貢献いたします。

中期経営計画の要点
デジタルツイン事業

GISからDXの技術改革
創業の原点となった画像処理技術を基にアナログからデジタルへと変化する中で、空間情報基盤となるGIS(地理情報システム)が普及、多種多様な地図作成に取り組み貢献してまいりました。現在では、レーザー計測という新技術が生まれたことにより高さを持った3D地図データが整備され始めています。
このような高さを持ったデータ加工技術をさらに向上、精度ある高品質なデータ作成にこだわり、時代の変遷とともに変化するニーズに応え、DX(デジタルトランスフォーメーション)で活用されるデジタルツインの実現を進めてまいります。

KIMOTOが提案するDX
6アイテムを活用し、現場に行かなくても可視化でき安心安全が確保できるよう製造業・土木業の業務効率化に貢献し、当社が培ってきたノウハウをグローバルに展開してまいります。
●UAV:ドローン技術を使った計測業務
●DB : 計測した属性情報のDX化
●3Dモデル:計測したデータの3Dデータ化
●VR:仮想空間でのシミュレーション
●AI : 生産効率のUP
●RPA : 作業効率のUP
フィルム事業

バランスの良い売上構成へ
現状の売上バランスは電子デバイスのスマートフォン向け製品販売が多くを占めておりますが、数年前から注力している車載関係を継続的に伸ばし、また、他の業界にも積極的に貢献し外的要因に影響されない、骨太筋肉質なバランスのよい売上構成にしてまいります。
具体的な施策は、*PET基材に捉われず付加価値の高い基材での製品販売の強化と、新たに長年製造している塗布液販売の取り組みを行い、今後数年間で伸びていくことが間違いない世界のメガトレンドに対して更に注力してまいります。
*PET基材:ポリエステル基材

世界のトレンドをつなげる
世界の4つのメガトレンドに対し、新しい業界・用途に挑戦し、積極的に貢献いたします。
●電子化が進むモビリティ分野:更に電子化が加速することに伴い、車内ディスプレイの大型化と多くの電子部品へ搭載。
●ネットに接続して情報発信の中心、電子化が進む家電分野:耐熱性、耐寒性、耐候性に対応した新しい基材、新しい製品で貢献。
●メディカル分野:遠距離診断、遠距離診療が加速するなかプリンテッドエレクトロニクスの技術にも対応できるよう注力。
●スイッチ、パネルなどの次世代インターフェース分野:メタバースや非接触でも反応するスイッチ、パネル等、新しい分野への挑戦。
技術部門・環境への取り組み

環境フレンドリー
環境フレンドリーなモノづくりを目指して二酸化炭素排出量の削減を進め、2025年までに電力、燃料からでる二酸化炭素の排出量を50%削減することを目指します。
電力においては再生可能エネルギーの発電設備の導入、カーボンフリー電力の購入などを進めてまいります。燃料においては、排ガス処理装置などで使用される重油、灯油をLNG(天然ガス燃料)に変更し、排出量を削減するための設備投資を行います。
また、二酸化炭素排出量のより少ない材料への転換を進め、2030年までにGHG(温室効果ガス)排出量の50%削減を目指します。さらに、二酸化炭素を吸収するといった新しい取り組みを検討し、2050年までにカーボンニュートラルを目指してまいります。

新たな技術とワークフロー改革
環境負荷低減と高付加価値製品の増加、生産性向上を両立させるため新技術への挑戦とワークフロー改革を進めてまいります。
基材を必要としない液製品開発、リサイクルPET、植物由来のPETへの転換や特長ある高付加価値の基材を用いた新製品開発に注力します。 製造方法は、溶剤を必要としないサンドブラストの積極的な活用や、非接触塗工への転換を更に進めます。また、インクジェット塗工に挑戦し無溶剤処方、水系材料を用いた処方で有機溶剤の使用量削減、廃棄物の削減につなげてまいります。
よりフレキシブルで環境負荷低減につなげるワークフローを目指し、DX化を進め開発や生産性の向上につなげてまいります。
管理部門・地域貢献への取り組み

会計・人事制度のグローバル化
製造、販売、会計の基幹システムの入れ替えを行いグループ全体で統一した*ERPシステムを導入いたします。 ワールドワイドで会計基準、勘定科目を見直しデータを一元管理することでより迅速な経営判断につなげてまいります。
ワークフロー改革が大きく進み、世界中どこにいても仕事ができる状況になりましたが、人事制度については旧来のままになっており、私たちが目指す自律分散型にあった従業員一人一人が気持ちよく前向きに働ける人事制度をグローバルで検討いたします。また、非常に変化の厳しい環境に対しグローバルに活躍できるよう独自の研修制度を用いて人材育成を行ってまいります。
*ERP:Enterprise Resource Planning(統合基幹業務システム)の略

地域貢献
生産拠点の地域貢献としてスタートした「KIMOTOファーム」のダリア園は、開園期間中には多くのお客様にお越しいただき、地域の皆様に大変喜んでいただける憩いの場となっております。
地域の皆様に喜んでいただける活動を末永く続けていくために、この3年間でファームの黒字化を目指します。
黒字化へ向け、お米、お酒に加え、加工品や環境に優しい水耕栽培への挑戦などラインナップを増やしていくとともに、デジタル農業を活用して付加価値の高い生産体制を構築してまいります。
中期経営計画の目標
数値目標
2023年3月期売上130億、営業利益10億、最終的な2025年3月期は売上160億、営業利益23億を目指します。
全社一丸となり、取り組んでまいります。
