KIMOTOを応援してくださっている皆様へ

2022年3月期第2四半期の連結業績から、技術本部、営業本部、Digital Twin事業部、管理本部の各本部長、事業部長より報告いたします。
今回は管理本部の山田よりご報告申し上げます。
山田 資子 プロフィール
2023年3月期(2022年4月~2023年3月)の連結業績は下記の通りとなりました。

大変残念な結果となり多くの皆様にご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。 業績マイナスの主な要因は、 世界的な物価高騰や景気の低迷を受けてスマートフォンを含むモバイル産業の減産と在庫調整が長引いている点、半導体の供給不足による自動車の減産の影響で、それらに関わる各種製品(遮光フィルムやハードコートフィルム)が苦戦いたしました。そのような中でも、車載・メディカルを中心とした異種基材を使用した製品販売や機能性塗料販売の新規案件数が増加しております。
建設業界・製造業界へは、当社のコアである画像技術によって貢献できるよう取り組んでまいりました。建設業界においては、国の施策でもあるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)施工の導入が令和4年度4月から実施され、3次元データの需要が増加しております。
また、株式会社きもと(日本)の単体会計において2023年3月期決算にてKIMOTO TECH, INC.(米国)株式について関係会社株式評価損574百万円(特別損失)を計上しました(※連結業績への影響はございません)。COVID-19の影響による景気低迷、米中貿易摩擦の世界的影響により事業回復が遅れたことによるものですが、業績は少しづつ回復しております。
「世界最大のマーケットでアイデアをいただき、世界に貢献できる製品を開発・製造する」KIMOTOグループがグローバルに世の中へ貢献していくために米国生産拠点は非常に重要であると考えております。自動車・医療をはじめとする新市場への販売、3次元データやDX関連サービスの新案件を進めることにより業績を安定させてまいります。
今後の見通しとして、2024年3月期第3四半期には電子機器関連の需要回復、3次元データの需要拡大を予想しており、大幅な回復ではありませんが黒字の着地を見込んでおります。
また、製造と開発の効率を高める為の取り組みが具現化し始めています。工場では1年前からDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めており、無駄のないワークフローを確立しました。加えて、製造・開発両部門では数年前から一つの業務や作業に囚われない多能化を進めており、さらなる効率化を目指しております。物質的製造・非物質的製造ともに品質向上と高付加価値化のための技術開発にこだわり、地球環境に優しいワークフローを推進してまいります。
KIMOTOグループ全社一丸となって業績回復に努め、世の中のお役に立てるよう尽力してまいります。
皆様の暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
2023年 4月 24日
株式会社きもと
取締役 管理本部長 山田 資子
