2023年3⽉期 第3四半期の業績について

KIMOTOを応援してくださっている皆様へ

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取締役 営業本部長 引場 孝


2022年3月期第2四半期の連結業績から、技術本部、営業本部、Digital Twin事業部、管理本部の各本部長、事業部長より報告いたします。

今回は営業本部の引場よりご報告申し上げます。
 
引場 孝 プロフィール

2023年3月期(2022年4月〜2023年3月)の第3四半期決算は下記の通りとなり、残念ながら通期予想を下方修正いたしました。
多くの皆様にご心配をおかけし、大変心苦しい限りです。誠に申し訳ございません。

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不調要因は、当社製品の主力用途であるスマートフォンを含む電子機器の需要が、中国系スマートフォンメーカー向けの在庫過剰により急激に減少したことと、ゼロコロナ政策により中国製造拠点での生産能力が大幅に縮小され、当社もその影響を受けたことです。これは不調要因の60%ほどになりました。また、欧州でのウクライナ紛争の影響による物価上昇で、消費にブレーキがかかると共に、半導体不足による自動車の生産調整を受け、不調要因の15%となりました。現在もその最中で、需要の回復は早くて2023年3月、遅れると夏までと予想しております。
その他、購入材料費の高騰に対しては、販売価格の値上げにより収支はプラスマイナスゼロでしたが、2020年後半から始まった材料統廃合や変更を伴う試作を含めた販売につながらない工場稼働が増加し、これらによる作業費用の負担が不調要因にもなっております。

今後の見通しとして、2024年3月期後半にはスマートフォンを含む電子機器の需要は、大幅な伸びは期待できませんが、平常に戻ると予想しており、当社の業績も安定すると見込んでおります。

プラス要素としては、注力中の拡大する自動車のディスプレイ需要に的確に貢献する事による売上増加、加えて、開発中製品の異種基材、他分野への上市をオンタイムで行うことによる売上増を見込んでおります。
また、フィルム以外のデジタルツイン事業は建設業と製造業のDXによる市場の急速な発展に当社の技術・ノウハウ・経験で対応することで売上の伸びを期待できると思います。更に、この状況は5〜7年は継続すると考えております。

2022年5月に発表させて頂きました中期経営計画に関しては、初年度の目標を達成する事ができず申し訳ございません。平常運転に戻るタイミング(2023年10月を目処に)で再度、適切な内容で皆様に開示させて頂きます。

KIMOTOグループ全社一丸となって業績回復に努め、これからも世界に通用する魅力的で高品質な製品開発・サービスにより一層尽力してまいります。皆様の温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

2023年 1月 30日
株式会社きもと
取締役 営業本部長 引場 孝

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