2024年3⽉期 第2四半期の業績について

KIMOTOを応援してくださっている皆様へ

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取締役 技術本部長 引場 孝
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2024年3月期(2023年4月〜2024年3月)第2四半期の連結業績は、中国を中心として世界的な景気回復に滞りがある中、苦戦が続いているものの期初予想を上回りました。

フィルム事業では数年前よりスマートフォン等の電子デバイス向けの材料から販売領域を広げる目的で自動車向けの内装部材に注力しており、新規案件が増えてまいりました。それに加えて、EV(電気自動車)向けの耐熱・耐候・絶縁材料の案件も増えてきております。

デジタルツイン事業につきましては、国の施策であるBIM/CIMの原則適用に伴い建築・建設業界の3Dデータの需要が増大しました。また、国土強靭化事業につきましても3Dデータ整備の案件が堅調に推移し、当社の技術で貢献いたしました。当社の技術を建設業だけでなく、製造業の皆様にもより多く貢献できるよう、昨年度の九州・大阪に続き仙台・北海道・関東でもセミナーを開催いたしました。引き続き、各都市での開催を継続してまいります。

技術面においては、新規開発品の製品化件数を現状の4倍にする目標を掲げ、設計と実験の「開発分業」に取り組んでおります。設計は開発人員が、実験は工場人員が行いそれぞれの工数を増やし、効率的に集中して開発を進める試みが順調に進んでおり、成果も出始めております。
更に、製造面においても、一人の従業員が一つの業務に捉われない多能化とDigital Twin事業部と協力して行なっている工場DXの推進により、「楽しく・楽に」をキーワードに製造の自動化と効率化を進めております。

全社に関わるトピックスとしましては、7月より新基幹システムの運用が始まりました。当社では初めてのERPシステムとなります。受注から製造、販売まで(材料購入や製造プロセス、実際原価導入等)、現状を見える化し、課題の解決が迅速にできる仕組み作りを目指しております。導入に伴いこれまでの複雑なワークフローから脱却するために、システムの標準仕様に沿うようワークフローを見直してまいりました。引き続き改革を進めて、効率的なフローを確立してまいります。

最後に、地域貢献も含めて取り組んでおりますKIMOTOファームのお米ですが、今年は有機栽培に向けて、田植え以降の生育期間中、農薬・化学肥料を一切使用せず育てました。おいしさだけではなく、安心・安全なお米を皆さまにお届けしたい気持ちと、環境に優しい社会の実現に貢献したいという想いを込めて作られたお米です。 是非KIMOTOファンの皆様にもご賞味いただけましたら幸いです。

KIMOTOファンの皆様には引き続き変わらぬ応援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2023年 10月 30日
株式会社きもと
取締役 技術本部長 引場 孝

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